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6月は「梅とハチミツ」

私たちは「梅の実が熟す頃の雨」を梅雨(つゆ)と呼び、さらには梅干し・梅酒作りといった“梅仕事”を楽しみながら、雨の季節を過ごします。また、梅をはじめとする植物の受粉にはミツバチの存在が欠かせません。2月の梅の開花時期にはミツバチが梅の花を訪れ、5~6月になると、山や畑、さらには街路樹の植え込みや公園の花壇などを飛び回って蜜を集めます。

6月のプレミアムマルシェは「梅とハチミツ」をテーマに、和歌山県・口熊野地方で南高梅(なんこううめ)の有機栽培や昔ながらの梅干作りに取り組む深見梅店と、大阪市・梅田で都市養蜂を行う梅田ミツバチプロジェクトに話を伺いました。

完全に役割分担されているミツバチのコロニー

完全に役割分担されているミツバチのコロニー

ここで少し、ミツバチの世界についてご紹介します。ミツバチはコロニー(群れ)で暮らし、1つのコロニーには産卵担当の女王蜂1匹と、巣作り・掃除・警護・幼虫の世話・餌運びなどを行うメスの働き蜂、女王蜂の交尾のために存在するオス蜂が存在しています。卵の段階ではどのメスも個体差は同じですが、卵の段階からローヤルゼリーのみを与えられ女王蜂として育つと3年ほど生存し、ハチミツと花粉を与えられ働き蜂として育つと50日ほどの寿命となります。

働き蜂は、卵で3日→幼虫で6日→サナギで12日ほど過ごすと羽化して、一人前の働き蜂に。与えられる役割は生まれてからの日数で決まり、最初の10日間は巣の掃除や育児、次は巣の門番、さらにはハチミツを羽であおいで水分を飛ばし糖度を上げる作業…などを経て、最期の10日間ほどで巣の外に出て蜜を探しに行く作業を任されます。蜜源を見つけた働き蜂は巣箱の中で「8の字ダンス」と呼ばれる動きをして、仲間に蜜のありかを伝達。8の字の弧の大きさや角度で花の場所と太陽との角度などを教え、街のどこに行けば良い蜜があるかを伝えているのだそう。

完全に役割分担されているミツバチのコロニー

一方、ローヤルゼリーを与えられ働き蜂の倍の大きさに育った女王蜂は、オス蜂と交尾を行った後、毎日卵を産み続けます。女王蜂はそれぞれ独自のフェロモンを持ち、働き蜂は彼女が発する匂いで自らの所属するコロニーを識別。女王蜂が弱ってくると、働き蜂はその事態を察して特別大きな部屋(王台)を作り、そこで生まれた幼虫にはローヤルゼリーだけを与え、新たな女王の誕生を待ちます。そして羽化まであと2.3日という段階で、今の女王蜂は他の働き蜂を連れてコロニーを出ていきます。

もし、内検で女王蜂不在のコロニーを見つけたときは、巣に新聞紙を敷き日本酒などを振りかけて元の女王蜂のフェロモンを消臭し、働き蜂を別のコロニーへ移動させる作業を行います。これは、働き蜂の50日の寿命を全うさせ、既にあるコロニーを更に勢いづかせるため。都市養蜂家は卵の数やサナギの状態も目視でチェックして記録し、12日後に何匹のミツバチが羽化するのか、その数に対してどう行動すべきかを、季節や天候に合わせて対処していくのです。

ミツバチがいることで街に緑が増え、多くのツバメが訪れるように

ミツバチがいることで街に緑が増え、多くのツバメが訪れるように

このように、ミツバチのコロニーを維持し、良質なハチミツを採取するにはとても時間と手間がかかるため、「ハチミツが欲しい!」という想いのみで続けるのは難しいのが現状です。それでも日本各地で都市養蜂の和が広がりつつあるのは、“ミツバチがいることで街に緑が増える”という大きなメリットがあるから。つまり、ミツバチが蜜を集めると自然と受粉がおこり、結果として実がなったり種ができたりと、植物自体が元気になるのです。
※写真は、巣箱へ花粉をもちかえるミツバチたち。足元に黄色い花粉がついています。

「ベランダでイチゴを育てている人が、ミツバチが上手に受粉することできれいなイチゴを収穫でき、『来年はもう一鉢増やそうかな?』と思ってくれることで、壁面緑化にも貢献していることになるんです」と話すのは、梅田ミツバチプロジェクトの代表である小丸和弘さん。

さらには、農薬の影響が少ない都市部の蜜は質が高く、安心・安全なハチミツを採取することが可能。都市養蜂では、街にたくさんの花(蜜源)が咲く5~7月頭に採密時期を絞り込むことで、ハチミツを餌にしているミツバチへの負担も避けることができるのです。

ハチミツを通して“食への関わり方”を見つめなおすきっかけに

ハチミツを通して“食への関わり方”を見つめなおすきっかけに

代表の小丸さんはデザイナーとして活動する中、壁面緑化につながる魅力的な取り組みをリサーチしていたところ、パリや銀座における都市養蜂の存在を知り「大阪でも実現できそうだ」とヤンマーに提案。するとトントン拍子に話が進み、自らが都市養蜂家として活動することになったのだとか。今では養蜂に加え、協力しあってハチミツを集めるミツバチの生態や、ミツバチがもたらす都市緑化の可能性を、養蜂体験イベントや子どもたちへの食育で伝える活動も行っています。

「1匹のミツバチが一生のうちに集めることができるハチミツは2~3gで、わずか小指の先くらいの量。つまり、30gの瓶をいっぱいにするには、10匹が一生をかけて集めたハチミツをいただくことになります。普段口にしているものがどうやってできているかを知ることで、食べ物への関わり方を考え直すきっかけになればと思っているんです」と話す小丸さん。

ハチミツを通して“食への関わり方”を見つめなおすきっかけに

ヤンマー本社12階をはじめ、大阪の都市型養蜂場で採蜜されたハチミツは「大阪ハニー」で商品化され、どなたでも味わうことが可能です。非加熱・無添加・無加工のまま瓶詰めされたピュアな生ハチミツは、その華やかな香りと軽やかな味わいが魅力。熱を一切加えていないため、栄養素や香りも損なわれていません。その希少性から「幻」と表現されるほどのハチミツを、みなさんもぜひ味わってみてください。

梅田ミツバチプロジェクトで採蜜した「大阪ハニー」のハチミツは、Premium Marché Shopでも取り扱っています。
※在庫状況により、取り扱っていない場合もございます。予めご了承くださいませ。

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